40代女性の転職で味わった厳しさ

aria

前回の記事の続きで、40代子持ち女性として転職活動した際に
感じたことをまとめてみます。
一言で言うと40代子持ち女性の転職はマジで厳しかったです。

目次

次の仕事が決まる前に、今の仕事は辞めないほうが良い

もともと転職しようと思ったのは、あまりにも前職の上司と折り合いが合わず、その上司が辞めてからも、やりたい仕事はできず、色々なことに絶望してしまったからでした。(ちょっと端的にまとめすぎでずが実際は長い時間ぐちぐちゃ悩みました)

まずは大手の正社員向け転職エージェントに無料相談しました。

そのときは「子どもが幼稚園のうちは今の職場で耐えるか、40代後半になる前に転職するか迷っている」と伝えると、そこは転職させるのが仕事のエージェントです。「転職するなら早いほうが良い。子どもの送迎はそのうちなくなる」という言葉に引っ張られ、前職のストレスに耐え兼ねていたのもあって、次の仕事が決まる前に辞めてしまいました。

直近の7年ほどは子ども向け教育の仕事に打ち込んできて、キャリアを積んだ自信があったので、私の経歴ならすぐどこかに入れるだろうと高をくくっていたところがあったのです。

が、正社員の職もパートの職もなかなか受からない。

そこで派遣会社に何社も登録し、求人の紹介を待ちながら子どもの夏休みを過ごしましたが、全然紹介される気配がない

「これはもっと攻めないとマズいぞ」と気づき、転職活動に本腰を入れ始めたのが退職してから2か月後。

子どもの夏休み期間は、子どもの世話もあるし旅行に行ったりもしていて、なんだかんだ忙しかったのですが、子どもたちが学校や幼稚園に行き始めると、とたんに時間ができ、仕事をしていない、収入のない自分に急に焦りが出始めました。

それから毎日毎日とにかくパソコンとにらめっこして求人に応募しましたが、正社員の仕事には受からない。

このままいつまでも条件にこだわっていたら、ずっと仕事がない状態になってしまうということに恐怖を覚え、採用されたパートの職に決め、転職活動を終了しました。

一般的に言われている話ですが、前職にいる間に次の仕事が決められるならそれが一番良いです。

よっぽどスキルや強い資格がある方は別として、40代女性の転職活動は、20代のようにうまくはいきません。

時短勤務の求人はほとんどない

私の今の状況では、出社する場合10時ー16時しか会社にいるということができないので、その短時間で働くか、リモートを組み合わせて働くかの条件で、しかも職種が「制作関係」というところで探しましたが、そんな条件に合う仕事はほとんどありませんでした。

事務職だとしても、短時間勤務でOKという条件自体が非常に少なかったです。

特に派遣になると、時短勤務はほとんどなく、フル出勤が求められることがほとんど。

正社員の職も、時短OKなんて書いてある求人はほとんどないので、まずは応募して、書類が通ったら面接時に時短やリモートの相談をするという戦略で動き、実際に面接の場で条件を伝えたこともありましたが、受かることはありませんでした。(落ちた理由は時間のことだけではないと思いますけどね)

そんな状況だったので、今勤めているパートの、短時間で制作の仕事という条件の揃った求人は、逃すわけにはいきませんでした。

考えてみれば、短時間しか出社できなくて、子どもに配慮しないといけなくて、40代でそこそこ経験があるので若い人からしたらマネジメントしづらい人間なんて、誰もほしがるわけありません

がっつり働けて、若くて伸びしろがあり素直でマネジメントしやくて給料が安くてもOKな人に、勝てるわけがないです。

短時間勤務がしたいなら、子どもを産む前の職場で産休・育休を取得し、復帰後に時短勤務をして、その会社でとにかく勤め続けるのが一番良いです。

まぁ、私もずっとそうやってきて、その環境を自ら手放してしまったのですが。

数年後を見据えつつ、今なにを優先するか

今回、転職活動をしながら考えは変わっていきました。

最初は、教育関係のフルリモートの正社員職に応募していて、そこに受かったら多少キツくても、フルタイムで頑張ろうかなと思っていました。

しかし不採用。

その仕事はカスタマーサクセスの仕事だったのですが、不採用の理由が、「カスタマーサクセスの経験が薄い、数字に疎い、本人はディレクション志向が強い」というもの。

教育の仕事がしたかったので、エージェントのアドバイスで職種を広げて考えていたのですが、やはり自分の強みであるスキルをアピールしないと、採用側には刺さらないんだなと、その不採用を受けて痛感し、そこからは制作ディレクション職に絞って探していきました。

教育や、教育に近い出版関係などで、制作の仕事に絞って探していきましたが、時間や内容、勤務地が自分に合う仕事がとても少ない。とくに教育関係となると、自分にできそうな仕事はほとんどありませんでした。

そこで「教育」は一旦諦め、編集やメディア関係の仕事に絞っていきましたが、これもなかなか受からない。

特に出版系は、経験者を求める傾向が強く、「これをやってきました、これができますというスキル」が明確じゃないと、箸にも棒にも掛からないということが分かりました。

そこで戦略を練り直しました。

  • 幼稚園の対応がある中で、フルで働くことはかなりキツイ
  • 事務職なら短時間勤務もあるが、事務の経験を積んだら、今後「事務のスキルの人」になる
  • 60歳まであと17年くらい働くとしたら、自分の得意な仕事のプロになるのが良い
  • 制作ディレクション職が一番合っているから、今はパートでも派遣でも良いので、そのスキルを磨ける職に就く
  • 数年後、子どもの送迎から解放されたら、そのスキルを武器にフルタイムに戻す、あわよくば正社員になって稼ぎを戻す

そんな考えのもと、求人を探していき、今の職場に出会いました。

今の職場では、10時-16時という時間で働きつつ、編集と制作進行のスキルを積んでいくことができます。

これは私が求める最良の条件でした。

ただ、給料は前職の半分くらいになってしまいました。これは実際に生活してみると想像していたよりずっと痛手でした。

幼稚園の送迎がなくなったら、絶対にフルタイムに戻さないと生活していけないなと感じています。

でも、たとえ短時間勤務であってもスキルを積めるのはメリットです。今は、次に仕事を探すときに実績としてアピールできるように、毎日の仕事の記録をしっかりとつけています。

数年後を見据えつつ、今優先すべきことを押さえる

これが私にとっては一番しっくりくる方法でした。

ネット上でのワーママvs専業主婦に思うこと

最近、Xなどのネット上では、ワーママと専業主婦の対立的なものが見受けられることも多いのですが、リアルで色んなママたちと話をすると、子育てと仕事をどうバランス取るかは本当に十人十色で、それぞれに考えをもって子育てしているだけなのになと思います。

職場の同僚たちは、がっつり働きたい人たちが多いこともあり、子どもを産んでもどこかのタイミングでフルにして、バリバリ働き続けている人が多い。

職場でトップに立っているような女性たちは、子どもを夜9時くらいまで保育園に預けてでも、社会的ポジションを得て仕事をしている人もいる。

一方で、幼稚園のママは、仕事を辞めて子どもとの時間をたっぷりと取り、集まりを開いてくれたり、子どもが帰宅後には毎日公園で一緒に遊んだり、早めに寝かせて子どもにとって良い生活時間でまわしている人がほとんど。

保育園時代のママたちは、バリバリの人もいれば、パートで短い時間にしている人もいたし、多様だった印象。

リアルで話していると、確かにワーママと専業主婦で価値観の差を感じることが多いので、ネット上で対立的なことが起こるのはなんとなくわかります。

バリバリ稼いでいるママたちと話していると、専業主婦の知り合いが安い服で過ごしていることに驚いたという話や、経済面で習い事を抑えているという話を聞いてかわいそうだと思った、といった「金銭面」での価値観の違いがわかる話が多い。

専業主婦の人たちの会話を聞いていると、「朝早く登園して、寝るのが10時だなんて信じられない」という「子どもの生活時間」の側面での価値観の違いを感じることが多い。

でも、どちらの話も聞いて一番思うのは、「どんな家庭でも、自分の子どものことをこの世で一番大切に想っているんだよなぁ」ということなんですよね。

続きます。

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