日能研に行かなくなってから4か月後、個別指導塾の栄光ビザビに通うことになりました。
栄光ビザビにたどりつくまで
私立に行きたいという願望は芽生えず
日能研に行かなくなったのが6月末。
そこから、長女の様子を見ながら、夫婦で今後の中学受験をどうするかじっくり考える期間を過ごしました。
私は、そもそも本人に「私立へ行きたい」という目標がないことが、勉強のモチベーションが保てない原因なのではと考えて、秋にはいくつか文化祭に連れていってみました。
文化祭はそれなりに楽しんでいたのですが、本人から出てくるのは「受験しなくていいなら私立に行きたい」という発言。。。(立派な校舎には惹かれたようです)
素敵な学校を見ても、「受験勉強はイヤ」という気持ちには勝らなかったようでした。
再度の塾選び
そんなこんなで、塾通いしない夏休みを過ごし、9月、10月も何もしない自由な日々が続きます。
そんな中で夫は、自身が私立出身であることから、受験勉強や私立での学びが今の自分に役立っていると感じていて、今、勉強しておくことはとても大事だと考えていました。
なので塾には行かせたい。しかし本人がこんな様子。どうしたら塾に行ってくれるか夫婦で検討を重ねました。
私は、さみなには個別指導が合っているんじゃないかと思っていましたが、近所の個別指導にはあまり魅力を感じていませんでした。
そこで、送迎の問題はあるものの、近隣の駅まで範囲を広げて探したところ、習い事でいっしょだった友達が通っているという塾を見つけました。
それが個別指導塾の栄光のビザビでした。
スロースタートで塾通い再開
中受の目標を再設定
栄光ビザビに説明を聞きに行く前に、中学受験の目標を再設定しました。それがこれです。
- 受験勉強を通して、将来に役立つ頭の使い方を身に着ける
- 4科目はやらずに、2科目に絞る
- 最終的に受験するかしないか、本人が選択できるようにする
合格目指して頑張っている家庭からすると引いてしまうような内容かもしれませんが、我が家は本人の様子や、何がこれから必要かを考えてこの目標を設定しました。
実は私は、日能研に行かなくなってからだんだんと受験勉強に対しても「本当に必要なことなのか??」と疑問を持ち始めていました。
自分自身が公立出身だということもありますし、仕事仲間を見ていても、決して私立出身者ばかりが活躍しているわけでもない。
そもそも小学生が夜9時、10時まで勉強しないといけない受験のシステム自体おかしくないか?とも思っていました。(それは今も思ってますが)
でも、改めて今の受験で求められる内容を見てみると、算数も国語も、「論理的思考力を鍛えるもの」だということがわかったんですよね。少なくとも私はそう捉えました。
論理的思考力を鍛えるのは、日常や学校の中ではなかなか難しいことも事実としてあると思っていました。特に女子であるさみなは、プログラミングや算数パズルのようなもの、ゲームにすらあまり興味を示しません。
なので、受験算数、受験国語のような、「読み解いて、整理する」といった頭の使い方は鍛えておくべきだなと思いました。
でも、勉強に対するストレスの強いさみなには、決して強要や無理はさせない。
そう決めて、新しい目標に向かうことに決めました。
受験を意識させないで勉強させる
その目標を定め、もう一つ、本人をどうこれから導いていくかも夫婦で話し合いました。
夫から出た案は「受験を必ずしなければならない、というのではプレッシャーにつぶされる。まず勉強をしていって、合格できそうな学校がリアルに見えてきたら、受験も考えてみる?という流れでいくのはどうか」というものでした。
私もそれに納得しました。本人が受験を拒否してしまっている原因が、あまり行きたくもない学校を受けるためになぜこんなに勉強しなくてはならないのかという気持ちと、どうせ勉強しても受からないという自信のなさだと思ったからです。
まずは、プレッシャーをかけずに勉強を進める。そして、ある程度勉強量が貯まったときにテストを受け、合格できる学校が少しでも見えれば、本人の自信がつき、受験に対しても前向きな気持ちが芽生えるかと思ったのです。
もちろん、それでも受験しないという選択を本人がするなら、それはそれで良いです。ただ、選択できるというところまでは持っていきたいなと考えました。
何もしていなければ、選択することすらできないし、親に押し付けられたのではなく、自分で選択したということが、後から自分の人生の納得感につながると思うからです。
栄光ビザビは実際どうなのか?
栄光ビザビを選んだ理由
まず、日能研についていけなかった時点で、集団は無理だろうという結論に達していました。
そこで個別指導を探したのですが、1対1はこれまた嫌だという本人の主張。
ただ、体験もしたことがなくそう言っているので、ただの印象で言っているだけなのはわかっていました。
検討したのは、臨海セレクト、日能研ユリウス、松陰塾、そして栄光ビザビでした。
選んだ観点は、こんな感じです。
- 送迎できる範囲か
- 時間帯はよさそうか
- 校舎の雰囲気はどうか
- 中受に強そうか(内容と情報力)
上記に加え、前述したとおり、習い事で一緒だったお友達が栄光に通っているという情報を聴き、「友達が通っているところなら本人が安心感があるかも」という理由と、
栄光ビザビは集団の栄光と同じビルに入っていたので、個別指導で慣れてから、集団へ移行するということもできるのではないかということで、最終的に栄光ビザビを選択しました。
再度の塾通いの説得
本人への説得は夫が担当しました。
1対1では息が詰まるかもしれないけれど、2対1という塾もあるのだ。
パパの会社の同僚の女性は、算数が苦手だったけど、頑張って勉強したらとっても頭の良い学校に入れたから、勉強すればできるようになるんだ。
そんな感じで少しずつ話をしたようです。
さみな本人も、周りはみんな塾通いをしている中、自分も塾通いはいつか再開しなければならないと思っていたようでした。
本人から「女性の先生が良い」「送迎はしてほしい」という条件が出てきたので、
「じゃあパパそういう塾を探してあげるよ」と約束し、その後「お友達が行っている塾で、女の先生の体験授業見つけてきたよ」と言って、体験にいかせることに成功しました。
塾と相談した進め方
体験前に塾には親だけで相談しにいきました。
こちらの現状、目標を話したところ、
「必ずしも偏差値の高い学校を目指さないのであれば、今からでも、2科目でも十分です。嫌にならないように、1回の授業でやる範囲や、宿題の量をうんと少ないところから開始して、6年生の段階で、うちの5年のテキストが終わるところまでを目指しましょう」
ということになりました。
やはり、本人に合わせてくれるので、個別にしてよかったと本当に思いました。
体験~通塾まで
まずは算数の体験に行きました。女性の先生で、時間帯も早いところを選べたので好条件で設定ができました。
初回は1対1で、4年生のテキストの最初の和差算でした。
夫が迎えに行ったときは、表情は固かったようですが、塾を出ると「よかった」「落ち着いた先生だった」「簡単だった」というポジティブな感想。
宿題もちょこっと出してもらいましたが、1日で終わってしまうくらいの量で、負担なくスタートが切れました。
算数はそうやって、塾側がすごく丁寧に組んでくれたおかげもあり、通い始めることに成功しました。
問題は国語でした。女の先生の予定が合わず、男の先生で体験に行くことにしたのですが、当日になって本人が「行きたくない」宣言。
やはり女の先生が良いということで、4年生の間は算数だけで、塾に慣れることを目指すこととし、国語は5年生になるときに、期変わりで女の先生が空くのを待とう、ということになりました。
スロースタートでOK
そんなこんなで、なんとか塾での勉強を再開することができました。
本人の様子を見ながら、丁寧に(主に夫が)対応して気持ちをもっていったのが良かったのだと思います。夫は私よりずっとコーチング的アプローチが上手ですね。・・・って、コーチングの資格持っている私が言うのも残念な話ですが・・・
スロースタートですが、だんだん力がついていくと信じて、続けられるようにこちらも努力していきたいと思います。
また続編書きますね。