日能研の新小4クラスが始まって1か月。
初月には長女さみなが「行きたくない」と言い出すこともしばしばありました。
こちらも戸惑ってしまいますが、学んだコーチングを意識して乗り切った例をご紹介します。
前日や直前に入る「行きたくない」スイッチ
初回の授業を「楽しかった!」と言いながら帰ってきた長女。良いスタートが切れたかなと思って見守っていましたが、試練はすぐやってきました。
初回から数回の授業は緊張しつつも特に問題なく行っていたのですが、少し慣れてきたある日の授業の日、行く1時間ほど前になってさみなが突然私のところに来て、泣きそうな面持ちで訴えてきました。
「行きたくない・・・」
私はうろたえ、「行ってほしい」「もう中受は無理か?」などネガティブな考えが瞬時に湧いてきましたが、いったんそれらは脇に置き、まずはさみなの気持ちをそのまま受け止めることにしました。
「行きたくないかぁ」
そのあとは、なぜ行きたくないのか、コーチングの「聴く」を意識して、彼女の本音を引き出す質問をしていってみることにしました。
「行きたくない」の本当の理由
どうして行きたくないの?
宿題多いし、授業長いし、夜帰るの遅くなるし・・・
そうだよね。大変だよねぇ。。
これからもずっと塾には行きたくないの?
今日だけ休みたいの
1日休んだら、1回分遅れちゃうから、
今度行くときがもっと大変になっちゃうよ?
だって、宿題終わってないところがあるんだもん・・・
えっ⁈
宿題が終わってないから行きたくないの?
うん・・・
じゃあ、今からやろう!
短い時間で終わるかもしれないよ!
うん・・・
さみなの「行きたくない」のきっかけになっていたのは、「塾を辞めたい」「受験を辞めたい」という重いものではなく、「宿題が終わっていない」という軽い理由によるものでした。
その後、終わっていない範囲を確認したところ、行くまでにはできそうだったので一緒に取り組み、彼女は安心して、その日塾に行くことができました。
発言の背景を丁寧に聴いてみるのが有効
さみなの場合はまじめなので、やらなければならないことが終わっていないで出席するのが、とても恐怖だったようです。(学校の宿題も、遅くなっても絶対にやるタイプ)
この日のあとも「行きたくない」と言うときがあったのですが、理由はいつも同じ。ちょっとした「やるべきこと」が終わっていないこと。それを終わらせれば、気持ちよく行くことができるとわかりました。
なので、とにかく塾に行くまでに、やるべき宿題は全部頑張って終わらせるようにしたところ、本気の「行きたくない」発言は出ないようになってきました。(「行きたくないな~」という独り言のような軽い発言はありますが)
「行きたくない」発言が出たときは
- 親自身の期待や考えはいったん脇に置く
- 行きたくない気持ちにまずは寄り添う
- 行きたくない理由を丁寧に聴いてみる
こんなことを意識すると、冷静に対応ができるんじゃないかと思います。
これらはコーチングで言うと、「聴く」「承認する」といった技術です。
でも子どもの年齢や性格、親との関係性によっては、理由をうまく言えなかったり、親側の子どもに対する期待度によって、なかなか親自身の考えを脇に置けないときもあると思います。
そういうときは、子どもが理由を言えない背景を探ってみたり、親である自分の本当の気持ちを探ってみたりするのが良いと思います。
私もまだまだ完璧にはできませんが、これからも子どもとの良好な関係を保つ努力をしていきたいと思います。