保育園から幼稚園(こども園)に転園して1か月経ちました。
実際に感じた両園の違いについて書いてみます。
※園によって制度や内容は異なると思いますので、あくまでも我が家が経験した園での話ということをご了承ください!
我が家が経験した園について
長女さみなは、1歳から年長まで認可保育園、次女たひなは、0歳から3歳まで認可保育園(さみなとは別の園)、年少から認定こども園で過ごすことになりました。
合計で3園を経験です。
認可保育園は、どちらも大きな企業が運営する60名程度の園。
認定こども園は、学校法人が運営する、地域で一番古い大規模幼稚園が、6年前に幼稚園の隣に作ったこども園です。
申請・入園方法
認可保育園は自治体に申請、認定こども園は園に申請、という違いがありました。
保育園は点数順に入れるか入れないか決まってきますが、
こども園の場合は、11月に入園考査があり、親子で参加。合格なら入れるというものでした。(合格の基準はよくわからなかったのですが)
こども園の場合も、応募者多数の場合は抽選になる可能性もありました。
このあたりは以下の記事に詳しく書いています。
通園のための持ち物、準備物
保育園はほとんど持ち物がいらなかったのに対して、こども園は持ち物や準備物がかなり多いです。
特に次女たひなの園は、掛布団と着替えくらいで、コップやお手拭きなどもいらなかったのに対して、こども園は以下のような準備物がありました。
- レッスン袋
- コップ&コップ袋
- ナフキン&給食袋
- お弁当箱
- 雑巾
- お手拭き(ひもを自前でつける必要あり)
- レインコート(傘はNG)
また、学用品として以下のものも指定のものの購入が必要でした。
- マジックセット
- クレヨン
- 粘土ケース
- 粘土板
- 粘土のナイフ類
- はさみ
- 防災頭巾
- 連絡帳
これらはやっぱり、保育施設と教育施設の違いなんだな~と強く感じました。
小学校の準備と同じような感じですね。
袋系は、自分好みのものをそろえたくて、minneネットや量販店でも、3月ごろから特集や売り場が組まれてたくさんの種類から選べます。
入園グッズをそろえるのはとても楽しいですね。
持ち物全部に名前を書かなければならないのでお名前グッズ系も多用しました。
名前つけ系のアイテムはネットでもものすごい種類があるし、100円ショップや手芸屋、赤ちゃん本舗みたいなベビー用品店にもたくさんありますよね。
色々見に行って選ぶのも楽しいです。
服装
保育園は私服登園ですが、こども園は制服があります。買ったものはこんなかんじ。
- ポロシャツ
- カーディガン
- スカート
- ワンピース
- 制帽
- リボン
- スモック2枚
- 遊び用帽子
- 体操着3枚
- 体操着ズボン3枚
- 通園リュック
- 上履き入れ
- 水着
入園当初はすぐ遊べるように体操着+スモックで登園というスタイルでしたが、だんだんと制服で登園し、園で着替えをするようになるみたいです。
制服姿は、ほんとに今しか味わえないかわいさがあり、入園式に制服で行った際にはその姿を見るだけで「転園してよかった・・・」と思えるほど、かわいかったです^^
汚れても、スモックや体操着ならいいかと思えるのも良い点ですね。
うちの園は、服にバッジの名札をつけなければならず、穴が開いてしまうのはちょっとやだなと思いますが、名札をたらせるワッペンなどで工夫していきたいと思っています。
通園時に名前が丸見えなのはちょっと嫌ですけどね。仕方ないです。
通園方法
保育園の頃は徒歩通園していましたが、こども園はバス通園となりました。
バスは来る時間が決まっているので、保育園の頃のような「大体9時までに行けば良い」という緩い通園スタイルではなく、「遅れないようにいかなくちゃ!」と、時間を気にして出発するようになりました。
幼稚園・こども園の場合、そもそも徒歩通園であっても、8:50~9:10まで、みたいに登園時間が決められているので、そこが保育園と大きな違いですね。
バス通園してみてわかったのが、同じ時間(大体8時半くらい)にたくさんの幼稚園バスが走ってるってこと。
保育園時代はもっと早い時間に登園していたので全然知らなかったです。
うちの園は「バスキャッチ」というシステムで、スマホでバスの現在位置がわかるようになっていて、到着10分前、5分前、みたいに通知設定もできるのですごく便利です。
そして、本当に指定の時間通りに来ることが多いので、バスの運行すごいなぁと思いました。
最近のバスの中の置き去り事故を受けて、バスの中に事故発生防止装置も今年から設置されたようです。
でもバス担当の先生の様子を見ていれば、この園では置き去りは起きないだろうなと安心して送り出しています。
ちなみにバスの運行時間は、不公平がないように、前期と後期で「早バス」「遅バス」というように、乗る時間が早いバージョンと遅いバージョンに変更になるようです。
朝、バス停まで行くときに公園で遊んでいる幼稚園児とお母さんを見かけますが、きっとバスの時間まで待っているんだろうなと思います。(うちも遅バスになったら、そうなりそう)
保育時間
保育園には朝8時前くらいから、夕方5時まで預けていましたが、こども園になってからは、8時半くらいから午後2時すぎくらいまでの保育時間となりました。
特に4月中は、慣れるために2週間ほどは毎日午前保育。
3週目から2時までの保育が始まり、5月の連休明けから預かり保育が可能になりました。
私はフルリモートで、幸いにも仕事が落ち着いているときだったので何とか乗り切ることができましたが、出社マストな方の場合は、祖父母の力を借りたり、シッターさんを利用したりしないと乗り切れないだろうなと思います。
そして年間予定表を見ると、土日に行事がある翌日は休園、とくに理由を知らされず休園、など、休みの日がけっこうあります。(預かりが利用できない日も多い)
でもこれは学校と同じで、指導計画を立てたり、教育をするために先生たちに必要な時間なんですよね。
そう考えれば、教育を受けさせるんだから、こちらが頑張って合わせないとな、と思えます。
それによく考えたら、小学生だって2時半とか3時半までの授業なんだから、未就学児はそれより早くても何もおかしいことはないのですよね。
食事・おやつ
我が家が通うこども園は、午前保育の水曜日以外は毎日給食が出ます。
外部委託している給食の業者さんが、園内で調理しています。
預かり保育で夕方まで居る場合は、おやつも手作りのものが提供されます。
これは今まで通っていた保育園と変わらないですね。(たぶん業者も一緒かも・・・?)
園によっては、お弁当の日が多かったり、給食も外部から持ってくるもののところもあるようなので、入園前に調べて比較するのが良いと思います。
保育内容
これが保育園とこども園で最も違いを感じた部分です。
もともと、長女さみなが通っていた保育園と、次女たひなが通っていた保育園でも違いがけっこうあり、さみなの園のほうが充実している感想をもっていましたが、
幼稚園母体のこども園は、さみなの園よりもはるかにしっかり教育をしてくれる印象です。
まずそもそも幼稚園には「教育目標」がありますが、保育園にあるのは「保育目標」のみ。
文部科学省は、幼稚園でも保育園でも同水準の教育をするようにという方針になっていますが、実際には相当開きがあるな、というのが実際に通ってみての感想です。
こども園は、初日から早速、ねんどや、園庭でダイナミックに絵の具を使った遊びがあり、季節に合わせた工作をしたり、園内に少しあるモンテッソーリの教具に触れる時間なども。
保育園でももちろん、工作や外遊びはやっていましたが、やることの幅や深みがぐっと広がった感じがしています。
先生
先生に関しては、保育園もこども園も、変わらずとても素晴らしい先生ばかりと感じます。
優しく、温かく接してくれるのは、これまで経験した3園のどの先生も変わらなかったです。
今回の園は、園自体とてもしっかり運営している印象を受けているので、信頼して任せることができています。
環境
環境は、保育園とは比べ物にならないくらい良くなりました。
特に、たひなが通っていた保育園は、園庭こそ広くて立派な遊具があったものの、建物にも中の部屋にも、無駄なものは一切なし。
植物も、装飾もなく、「送り迎えのときに、子どもが気を取られるものがないように」設計されている印象を受けていました。
対してこども園と幼稚園は、まず敷地が広く、植物がいっぱい。
動物もいるし、自然と一体となった遊具や、食べることのできる果物の木、実際にお芋ほりをする畑、稲作をする田んぼ、大きなホール、モンテッソーリ教具のあるお部屋、あちこちに飾られたアート・・・など、
「子どもの教育を考えた」作りになっているなと感じます。
きっと園舎や環境は、保育園・幼稚園関係なく、地域や法人によって様々だと思うので一概にどちらが良いとは言えませんが、少なくとも我が家が経験した3園の中では、こども園は保育園よりずっと良い環境だというのが今のところの感想です。
預かり保育
保育園は朝から晩まで、とくに手続きもせず預けることができていましたが、こども園の場合、2時以降も園で過ごす場合は預かり保育の申請をしなくてはならないことになりました。
うちの園の場合は、毎月アプリで利用申請をする方法。
当日はお布団や着替えを専用バッグに入れて登園します。
2時に降園する子たちが帰ったら、2号認定(保育園児)と一緒にお昼寝し、起きたらおやつ。お迎えまで待つという流れで、保育園と変わらないリズムです。
入園前は、1号認定だとお昼寝はしないで過ごすと聞いていたので心配していましたが、今年から新2号認定児に関しては、お昼寝をしてくれることになり、とても安心しました。
でも、午前も午後も同じお友達、同じ先生と過ごしていた保育園に比べ、こども園では、クラスの子の半分は帰ってしまい、異年齢保育のお部屋で、午前の先生とは違う先生と過ごすという環境になり、これは子どもは慣れるまでけっこう大変だろうなぁと感じました。
同じお友達と同じ先生という、環境が安定しているかどうかという点では、保育園のほうが良いかなと思います。
ママ友
長女たひなの保育園は、毎日送迎の時間が同じママがいたり、一緒に遊んだりして結構濃い付き合いをしていましたが、たひなの保育園時代はコロナだったので年1,2回あるかないかの行事で顔を合わせるか、たまにお迎えで会うくらいの付き合いでした。
そして今は、バス通園となり、今利用しているバス停に、うちのほかに誰もいないこともあって、毎日ママ友と顔を合わせるということが無い生活となりました。
唯一、入園考査であいさつした方と、会ったら話をする程度。
幼稚園に入ったらどれだけ交流しないといけないんだろうと身構えていましたが、全くそんなことはなく、むしろ今までで一番交流が少ないかもしれません。
ママ友付き合いが無いのは、本音を言うととてもラクですね・・・。
(情報は全然入ってこないですけどね)
費用
費用は、3歳から無償になる保育園と比較すれば、こども園のほうがかなりかかります。
保育料は無償ですが、環境を整えるための費用や給食費、バスの運行協力費など。
加えて、入園時には制服代もかかりますし、預かり保育は有料なので、その費用も。
それでも月にならせば3~4万円くらいかな?と思います。
新2号認定を取得していると預かり保育に対して補助金も出ますしね。
ただ、園によっては国の制度を利用していなくて、保育料が無償になっていない園もあるようなので、入園前によく調べることをおススメします。
本人の様子
肝心の本人は、まだこの5月の時点では完全に園を楽しんでいるという感じではなく、「楽しくなかった」という発言もよく聞かれます。
保育園は0歳のときから、ずっと仲良くしているお友達がいて、先生にも慣れて毎日安定した楽しい毎日を送っていたのですが、環境が一変してしまい、ストレスを抱えている様子が見て取れます。
ただ、持ち帰った工作の作品を見て楽しさを思い出して家で続きをやったり、「今日〇〇のお歌うたった」のように報告してくれることもあるので、少しずつ、慣れてきているのかなと思います。
新しい環境に慣れるというのは大人でも大変なので、長い目で見守っていかなきゃなと思っています。
長々書きましたが、一つ一つの項目についてはもっと書きたいこともあるので、また別の記事に書きますね!